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【配布】駒吉機関車

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モデルのダウンロード>>>

2015年鉄道の日記念といたしまして、駒吉機関車のモデルを配布します。
実物の駒吉機関車はこちらの動画が詳しいのでご参照下さい。
今から100年以上前の機関車です。


●モデルについて
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出力が7馬力に増強された時代をモデルにしています。
とは言っても馬2頭分くらいの馬力なのですが・・・
この機関車は元々馬車軌道向けに作られたとあってとても小さいです。

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現代の電車と比べるとその小ささがわかるかと思います。
軽便鉄道といって、普通の鉄道よりも小さい車両を走らせる小口輸送に特化した鉄道が昔は沢山ありました。
建設費が安いので北海道から沖縄まで全国的に作られましたが、なにぶん輸送力が無いため後年バスやトラックなどに置き換わっていきました。
今ではこのような軽便軌道はほとんど無くなりましたが、その雰囲気を現代も残している鉄道として富山県の黒部渓谷鉄道や静岡県の大井川鐵道井川線とかがあります。


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客車もこの機関車の時代に合わせて作ってみました。
ステップとかも付いています。

写真を見る限りブレーキが見当たらなかったのでモデルも省略しています。
さすがにないと坂道で連結器が外れちゃったらコロコロ転がっていくような気もするのですが、実車の車輪周りの写真を見てもブレーキパッドらしきものが見当たりませんでした。
よもやディスクブレーキでもあるまいし・・・
手歯止めでなんとかなったのかも知れません。

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貨車もあおり戸が開くだけでなく無駄にフックとか付いています。

客車・貨車に関しては駒吉機関車以外でも汎用的な軽便鉄道の車両として使えるかと思います。


●駒吉さんについて
この機関車の開発者である福岡駒吉さんについてはこちらの動画が詳しいです。


結局、駒吉機関車は長く使われた実績はあるものの、その非力さが原因で小型蒸気機関車には負けてしまいました。
駒吉さんは身ひとつで大阪に工場を起こすような人ですから、決して技術力が無いが為に非力な機関車ができてしまったわけではないのです。
車輪にロッドをつけて二軸駆動にするなど、もっと出力のある機関車も作ろうと思えば作れたのです。
後からなら言えることなのですが、詰まるところ馬の代替として当初は5馬力あれば良しとして徹底的なコスト削減で売り込む作戦が裏目に出てしまったのです。

当時の法律で軽便鉄道は機関車1両につき貨客車1両までという規制がありましたから、馬の力並みでも構わないという考えは至極当然のように思います。
しかし、逼迫する輸送量増大の前にこの法律は緩和されてしまいました。
既に、馬車鉄道時代の輸送力では追いつかなくなってきたのです。
そして、馬の力並みの駒吉機関車は小型蒸気機関車と比べて非力さが際立ってしまいました。

ものを作るときというのは、現状の代替ではなく今後どうなっていくのかというのを見極めなければならないのです。
そして法律は必ずしも当てにならないもので、社会の要請によって変わっていってしまうものであるというのが、現代でも通じる駒吉機関車の教訓なのかなとも思います。

社会の情勢が変わり、法律が変わり、この機関車も変わりはじめなければならなかったときに、開発者の駒吉さんが既になくなられていたことが、この機関車にとって一番の不運だったのかなと思います。
もしも、駒吉さんが健在で精力的に改善策を打ち出していたなら、日本の気動車史も少しは変わっていたのかも知れません。
日本初の、世界的に見ても最初期の石油発動機で動く機関車も、1両くらい保存されていたらなぁ・・・と思わずにはいられません。

それではまた
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